テスト
私は右の頬に4つ、大きなシミがあります。
結構若い頃から(20代前半かな)あるんですけど
私はこのシミが割と気に入っているんですね。
それは、気になっていたのを乗り越えて今は前向きに捉えてるよ、とかそういうんじゃなく
「あんた、そんなに若くからシミ出て…」
と嘆く母に言われて気付いた時から
おお!かっこいいじゃんと思っていて。
逆に周りとの温度差に驚くという経験をしてきました。
なんでカッコいいかって言うと
今は亡き祖母と、母と、同じ場所にシミがあるからなんですね。
そこに普段はあまり感じない、
遺伝とか血の繋がり的なものを感じて
生体の絆っていうんですかね
自分の居場所のようなものを覚えたからなんです。
陰陽師の刻印みたいな
大仏様の白毫相みたいな(ホクロじゃないらしいよ)
私が私である証、みたいに思えて誇らしかったんですね。
…………
するとこないだ息子7歳が、
お布団をかぶってお話をしているとき
私のシミをなぞりながらこんなことを言うのです。
7歳「ママ、かわいいけど
このシミがなくなったらもっと可愛くなるね」
私「え。ママはこのシミお気に入りだけど。
シミがあったら可愛くないの?」
7歳「うん。だって広告が言ってたよ!
レーザーで一瞬で消えるらしいからママもやったら?」
なるほどー広告さんがねー。
こうやって人の価値観というものは形成されていくのだなぁと思いながら
「Youtubeばっかり観てんじゃねえ
てめえの可愛いをもっぺん考えてみろや」
とふて寝をかまし、息子を困惑させる
なんてことがありました。
…………
今、クライアントの自己表現に伴走するなかで
美しいとは何か?
カッコいいとは?
良いビジュアルとは何か?など
様々な価値観に遭遇する機会があります。
写真やデザインから多くの人が
「こう表現するとこのように感じる」など、
身体心理的な法則はあれど
やはり私は【自分が】どう感じるかを
いちど捉えなおし
純粋な自分だけの感性を育てることで、
表現や発信に軸ができていくものだと考えているのです。
…………
先日、とあるきっかけがあり
私が一番好きな広告はなんだろうと考えていて
ふと浮かんだCMがコレでした。
【公共広告機構(AC)】『黒い絵』 "IMAGINATION / WHALE"篇(90秒)2002年
https://youtu.be/SNv4hBbu8K4
2002年ACジャパン(当時、公共広告機構)の
テレビCMです。

観たことある方も多いのではないでしょうか。
クラスのみんなが自由に
好きな昆虫や可愛い動物などを描いている中で
ひたすら画用紙を黒く塗りつぶす子どもがいる。
その生徒の姿に困惑する大人たち。
しかし最後に浮かび上がる大きなアートに
想像力の大切さを訴えるといった
ストーリーになっています。
このCMに心を動かされた1人の絵本作家が
長年の歳月を経て描いた
「まっくろ」という作品が
今年の秋に出版されたのだそうです。
まっくろ
高崎 卓馬 (著), 黒井 健 (著)

CMでは「子供の想像力を奪うな」
というメッセージングになっているけど
絵本の方では
黒い絵を何枚も描いていく男の子を
周囲の友達や大人たちが誰も責めずに
完成まで見守っていた様子が
柔らかく描かれていて

私はそこに
すごく価値観の多様性を感じたし
ダイバーシティ&インクルージョンといった言葉を
多く目にするようになった今の時代にこそ
共感できる人が多いんじゃないかと感じたんですね。
※ダイバーシティ&インクルージョン
多種多様な人が互いの考え方の違いや個性を受け入れながら、ともに成長すること
…………………
多様化する価値観を
何でも受け入れようとする動きはある種、
商品サービスが訴求し辛い
といった見方もあるようですが
そこで大事になってくるのが
自分がどんな価値観であるのか
それは他人の価値観でなく本当に自分自身の純粋な価値観なんか?
って部分じゃないかと考えるわけです。
つまり自分で体験して感じて判断して
出てきた言葉や表現なのかってことです。
というのも、この絵本の著者の方が
こんなことを書かれていたんですね。
「たしか小学校のお絵描きの時間に、水槽のザリガニを描きましょうということがあったんです。僕は水槽と紙の大きさが同じだと気がついて、水槽を真俯瞰で写すように描いたんです。原寸大で、端にいるザリガニを端に小さく。
結構気に入ってたんですけど、先生はそれじゃダメだ、もっとザリガニを用紙の真ん中に大きく描きなさいと言うんですね。僕はそのとおりにするのがイヤで泣いたんです(笑)。帰って母親に訴えると、母親は人と同じように描く必要は全くない、思うように描いたらいいと励ましてくれました」
これって、
ザリガニをリアルな寸法で小さく描くことが面白い
っていう感性を既にもっていること自体が素晴らしいことなんですよね。
なのにいつの頃からか
主役は大きく描くのが良い作品
って価値観を、何も疑わずに生きてきたなぁと考えさせられます。
世界観創りでも
美しい自分やカッコいい自分、
素敵な自分を表現したい人は多いですが
その追い求めていた「素敵」が
実は他人の価値観だったりすることがあると思うんです。
だけどこの真っ黒に塗りつぶした少年や
水槽のザリガニの著者のように
だれかと違う価値観でも
自分の純粋な感性を
信じて表現することが出来るか
っていうのが大切だと思うんですね。
そのために感性を育てる、
【自分が】どう感じるかを捉えなおしていく
自分らしい自己表現ってそこから出来ていくと思っています。
皆さんの「素敵な自分」ってどんな自分ですか。
参考になれば。
ではまたー!
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