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その発信は、誰のため?矛盾していて成り立たない世界観の凹と凸

目次

私の目指すBE(在り方)のイメージは、目の前にいる娘

今日は最近の私に起こったことから聞いてください。

このところ、チーム編成を新しくするために、大工事を行っているんですね。というのも、今年は自己解放プログラムを始めとする大きなプログラムを同時に走らせたり、自己表現ワーカーアカデミーを構築していく上で、様々なことを整理したり行動していくことが必要になりまして、とても手が回らない状況になってきたんです。

そこで新しくプロジェクトマネージャーに入っていただいて、私が直接運営しなくてもプログラムが回っていく仕組みを作っていこうとしているところなんですね。

そんな中で、誰にどのポジションをお願いすると、チームがうまくいきそうか、私が最も心地良く在ることができるか、という「BE(在り方)」のイメージを、改めて明確にするということと向き合ったんです。すると、私の目の前に最も理想的な、こうだったら最高だな!!と思える「BE(在り方)」のモデルが現れるということが起こりました。

それは、娘のBE(在り方)だったんです。

当然のように自由奔放な娘3歳

最近は急激に言葉を覚え、なんでもやりたがる3歳の娘。好きなものは好き!嫌なものは嫌!やりたいことだけに没頭する!邪魔をしないで!未来はこんなに楽しいはず!そして、疲れたら抱っこ抱っこと甘える・・

娘を側で見ているからこそ、羨ましさからくるBE(在り方)のイメージなんだろうと思います。今一番欲しい在り方がそこにある。そんな自分で在ることができたなら、私は自分のやりたい自己表現の研究に没頭しながら、疲弊したら誰かに甘えることができ、みんなで一緒にメッセージを広げていくことができそう・・!というワクワクしたイメージがパーっと浮かび上がりました。

よし、自分が娘のように在ることができるチーム作りをしていこう。漠然としていたこれからのチーム創りに、そういった一つの指針が生まれ、そのためにはどんな仕組みが必要か?の再編成に取り組んでいるところなんですね。

しかし、この「娘というBE(在り方)のイメージ」。注意しなければならない重要なことがあります。それは、あくまでも自分自身が満たされるBE(在り方)のイメージなのであり、これから出会っていきたいお客様を満たす表現としては使えないということなんです。

3歳の娘のような、やりたいことだけに没頭しているような人に、自分の世界観創りを相談するなんてイメージできませんよね。当然のことです。これから出会っていきたいお客様に対しては、そのお客様が「この人に相談してみたい!」と思える世界観表現で接点を持っていきます。ここが切り分けられなくて、自分らしさの表現がごっちゃになり、悩んでいる人が少なくないということなのです。

矛盾していて成り立たない世界観の凹と凸

以前、こういったご相談を立て続けに受けたことがありました。

「お客様に、ここは安心できる場所だと伝えたい」「いつも周りの人のことを優先して自分のことを後回しにしがちな人に、もっと自分を優先して生きていって良いですよ、というイメージを出したいんです」といった内容です。

碇:「”今日は自分を優先して良いですよ、安心してくださいね” というイメージを表現するためには、あなたは極端に言うと、執事みたいな在り方でお客様をお迎えするような表現になりますけど、それで良いですか?

と聞くと、
ご相談者:「自分の在り方の表現としては、自分こそが無理をしない在り方で自分を優先する生き方がしたい」とのお答えだったんです。

お気持ちはとてもよく分かりますが、この二つは矛盾していて成り立ちません

お客様に「今日は自分を優先して良いですよ。ご安心くださいね。」と伝えたいなら、執事のような在り方だとピタリとハマる。

相手に無理をして欲しくないなら、「自分はあなたのことを何でも受け止めますよ」という表現でないと、お客様は本当に自分を優先できません。お互いを求めあうには凸凹がセットである必要があります。「無理をしない在り方が良い」と、失敗も隠さず、自分の気持ちの波に従って、いきなり休んだり、途中で嫌になったらやめたりしていたとしたら・・そんなあなたの在り方にお客さまは安心できるでしょうか。

「無理をしない在り方が良い」というのは、自分が自分のために叶えてあげたい願望であり、自分が最も満たされるBE(在り方)のイメージなんですね。大切なことは、それはそれとして切り分けて、お客様を満たす在り方を作っていく必要があるということなんです。

自分を満たす在りかたと、お客様を満たす在りかたは違う。

とは言え、両方大切にしたいと思う人は少なくありません。でも矛盾してしまうこの二つの在り方、世界観表現としてどう折り合いをつけていけば良いのでしょうか?

「自分が病んでいる人に相談をしようと思わない」にショックを受けた過去

これは私が起業したばかりの頃の話ですが、自分の悩みや落ち込んだ気持ちを赤裸々にFacebookやブログに書いていた時があったんです。ある時、「もう限界だ。糸が切れた。」と書いて、横たわったソファから見える天井の写真を投稿した時がありました。その時に、めちゃめちゃ心配のコメントや、励ましのコメントがついて、ある種のバズりを体験したんですね笑

でも、その投稿を見たであろう別の人が、「自分自身が病んでいる人に相談をしようと思わない」(つまり、こんな状態の人に申し込みをしようとまず思わないよね)って投稿していたのを見て、とてもショックを受けるということがありました。

私はどこかで、自分に等身大の発信、正直な発信をすることが、嘘のない自分の在り方・美学みたいに思っていたところがあったので、「こういうことを言う人がいても良いや。それでも私を気に入ってくれる人と出会えたら良い」と思っていたんです。だけど、そういった自分を満たす表現では、望んだお客様に出会うことができなかったんですね。

横たわったソファから見える天井と電池切れの自分の写真を投稿していた過去

それから自己表現を見直し、世界観を意図的に設計できるようになった今、自分自身を満たす自己表現をしながら、出会いたい人にも出会うということが叶うようになったんです。

どうやって矛盾する両方を叶えたかというと、「自分自身が満たされる自己表現」と「自分が出会っていきたいお客様を満たす表現」を切り分けて世界観の設計をしたということなんです。

自分に近い仲間に対しては、「自分自身が満たされる自己表現」、自分がこれから出会っていきたいお客様に対しては「お客様を満たす表現」をするように、発信の場と自己表現の内容を意図的に設計していったということなんですね。

こうすることで「自由で解放的な自己表現をしながら、自分の心も満たされ、出会いたい人にも出会う」ということが叶っているわけなんです。

自分を満たす自己表現と、お客様を満たす自己表現を切り分けて設計をしていった

お世辞って、その人に良く思われたいから褒める行為じゃないですか

ここで、最近どハマりしている、ホスト指導のプロフェッショナル“軍神”こと心湊一希さんという方のお話をさせてください。

「ホストとして売上を上げるだけでなく、人間力も高める軍神の指導法はビジネスの場面や日常の人間関係にも応用できると大好評!」ということで、私自身も大ファンなんです。そんな彼の「褒めるテクニック」の中で、「利他褒め」というものがあります。

ホスト指導のプロフェッショナル“軍神”こと心湊一希さん

軍神:自分が勝手に作った言葉なので、知らなくて当然です(笑)。お世辞ってその人に良く思われたいから褒める行為じゃないですか。その逆と思ってください。その人を幸せにするために褒めるんです。相手を肯定する褒め方、それが「利他褒め」です。

ショートカットの例で言えば、ロングヘアの人がばっさり髪を切ったとき、欲しい言葉は「ショートカットのあなたも素敵だよ」という肯定ですよね。こちらの好みや印象どうこうじゃない。その褒めは誰のためになっているのか? その人のためなんです。「似合うね」と言われたら嬉しいじゃないですか。嬉しいってことはそこで何かしらの生産性を生むんです。たとえば笑顔とか。気分がよくなるっていうことも生産性ですよね。

出典:女子SPA!話題の人気ホストが考える「褒め上手な人/褒め下手な人」の明確な違い

女子SPA!
話題の人気ホストが考える「褒め上手な人/褒め下手な人」の明確な違い | 女子SPA! | ページ 3 ニューヨーク&さらば青春の光がMCを務める、ABEMAのドキュメントバラエティ番組『愛のハイエナ』。イケメン俳優・山本裕典が本気でホストを目指す『山本裕典、ホストにな...

ここで面白いのは、「お世辞」は相手に良く思われたい自分の気持ちを満たす表現だよ。「利他褒め」は「相手を満たす表現」だよということ。この自覚があまりない状態で、「お客様のため」「お客様に出会う発信をしなければ」と言いながら、結局は自分を満たす表現ばかりを発信してしまっている人が多くいるということなんですね。

その発信は誰のためのもの?

自分らしく表現したい!自分が思ったことを制限なく発信したい!と言う人は多いですが、その表現の本質が自分のためか相手のためかを切り分けて考えられていないと、お世辞のように薄っぺらく表面的で、届けたい人の心には刺さっていかないということが起こります。

その発信は誰のためのものか?
何のためのものか?

この答えは常に一種類じゃなくても構いません。自分が実現したい状態に向けて、その目的を切り分けて考えてみることが大切です。

あなたの自己表現、世界観づくりの参考になれば幸いです。

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