碇：実は大学時代に、スキルやクオリティのことで評価を受けることって全然なかったんですよ。そのかわりにあそこでは「どうして〜なんだろう？」と疑問をもつことが良しとされていて、そこから細かく観察したり深く考察したりしていくことが大切だというのを教えられましたね。例えば、球体などを描く時に、ざっくりと物を見ていると、影になっている淵まで黒く塗りつぶそうとしちゃうじゃないですか。でも実は、逆光が入り込んでいるものなんですよね。そういう、普段自分がざっくりと捉えていた物事を、フラットに見つめ捉え直していくというのを叩き込まれましたかね。
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