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千秋の”歌いたい自分”を20年間も抑圧していた、「セルフイメージ」の呪縛。出したい自分が出せないなら、まず最初に取り組むべきこと。

夫にバレたくない、お金の事実

昨年末にようやく、夫とランチに行けるくらいに距離が縮まってきていて、私は嬉しかったんです。母親のガルガルした自分が嘘みたいに、2人の時は甘えた自分が少し出せているような気がしていました。実はこの時の私は、プロダクト作りに集中していて稼ぎがなかったため、家の貯金を使い果たしていたんです。夫には内緒で^^;。内心ヒヤヒヤしていたけれど、「家の貯金を使い果たしているのに、稼ごうともせず、夫の奢りでランチを平らげている自分」が、結構おもしろくて好きだったんですよね。「なんだその、ペロッと舌を出したような困ったちゃんは。」と。家計は火の車なのに、こういうとんでもない妻って(側から見てる分には)面白くて好きだなって。※そのあと、リリースしたプロダクトで貯金はこっそり返しました。

脳内では夫に対してこういうキャラで在りたいのかもしれない

なのに、最近の私はと言うと、あんまり面白くないなと感じていました。夫とも距離をとってしまって、声をかけられないようにずっと保育園近くのカフェで仕事をする毎日なんです。夫と距離をとっているのには理由がありました。ちょっとバレたくないこと(←またかよ)と向き合わないといけなくなったんです。

”バレたくないこと”というのは、やっぱりお金のことでした。と言っても今度は、財産使い果たす系ではなくその逆です。たくさん稼ぐ自分になることでした。

というのも、昨年までの私は「メッセージを具現化する」ステージにいて、稼ぎもせずせっせとプロダクト作りに専念していたんですね。だけど今年以降は、【自分を表現する生き方】というこのメッセージを、自分を抑圧している多くの人に伝えていきたい。そのためには、たくさんの仲間と喜びをシェアしながら、ひとりでは実現できないスピードと量をもって活動に厚みを持たせていきたい。

そこに必要な資金と行動計画を立てていたところ、今年は夫の年収の3倍~4倍の売上を立てないといけないことが分かりました。この事実は、私をとても動揺させたんですね。これまでにイメージしたこともないような数字がエクセル表に浮かび上がって愕然としました。

夢を叶えるために必要な資金なのに、受け入れ難いと感じた

そもそも私と夫は社内結婚。元々は、上司である夫と部下である私という関係性でした。夫は年下で且つ童顔なこともあり、普段は私の方がしっかりして見られることが多いんです。だけど仕事になると全くの逆。天才肌の夫は黙々とクリエイティブに集中し、後輩の面倒見も良く、若手の育成についていつも深く考えているような人望の厚い人でした。私もそんな夫への尊敬があって、夫を頼り、夫がより良いパフォーマンスが出来るよう立てていた側の人間だったんですね。

そんな私たちの立ち位置ですから、今、目の前に表れている数字を、「夫が受け入れてくれないんじゃないか」と思ったんです。私にも収入があったら助かるとは言ってたけど、まさかここまでは求められていないだろう。しかも夫は、家族の大黒柱であるというアイデンティティを、誇りにしているようにも感じられていた。私は夢を実現したいけれど、この人の妻として夫に、それを望まれていないんじゃないだろうか。

貯金を使い果たしたかと思えば、今度は増やすことに悩んだり。私という女はまたもお金と夫の存在に翻弄される、ひとりたみみ劇場を作り上げていたのでした。

ちょうどその頃、「夫に理解してもらえないから、プログラムの参加を諦めます」という女性と、メールのやり取りをしたことがありました。よりによって私はこの女性に、こんなことを伝えてしまいます。

「あなたが今後、本当に解放すべきなのは、旦那さんの前での在り方に抑圧された、ご自身の本当の気持ちではないでしょうか」

本当に出したい自分を抑圧しているのは、自分の在り方そのもの

ああ。同じセリフを今、エクセルの前でウジウジしている自分自身にぶつけたい。お前にそんなことを言える資格があるのかと、自分自身が恥ずかしくなった出来事でした。

本来の願望を抑圧する「セルフイメージの呪縛」

「パートナーよりも稼いではならない自分」
「パートナーよりも出しゃばってはならない自分」

こういったセルフイメージが、自分のあらゆる行動を後回しにさせたり、本来の願望を抑圧したりするケースがあります。私以外にも当てはまる人が多いのではないでしょうか。これは特にパートナーに限ったことではありません。例えば近年、youtubeで歌を歌い始めたことが話題になっている千秋さんにも、同じようなことが起きていたのではないかと感じたのです。

出展:千秋さんInstagramよりスクリーンショット

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