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バービーの存在感は「自己肯定感」の高さにあり?夫と別居まで考えた、惨めな自分の世界観が生み出すものとは。

夫と別居を考えているんです

6月の初旬、私は仲間が集うコミュニティに突然、こんなことを書きました。

「突然ですが夫と別居を考えているんです」

今年に入って、なんとなく夫との会話が(更に)減り、あまり良い状況じゃないなぁと感じつつも、私は少し疲れていました。というのも、仲良くなるために何かアクションをすることが、だんだん面倒に思えてきていたんです。

コミュニティの中で吐露した本当の気持ち

これまでは、「私は結構がんばってきた」と、自分で思っていました。
7年間セックスレスだった中で「ふたり目が欲しい」と言い出したり、どうやってレスを解消していきましょうかって話を夫に切り出したり。その都度、すごい勇気を振り絞って、とても高いハードルを乗り越えてきました。

だけどそういう、夫のご機嫌をうかがったりとか家事代行を頼んだりとか、互いのストレスを減らすために試行錯誤すること自体が・・・なんだか頑張れなくなってきていたんです。

それはおそらく、2歳娘の育児に疲弊していることも原因のひとつだったと思います。余裕がなかったのでしょう。だけれど「私はがんばってきた」「私はがんばっている」と、自分のことをそんなふうに捉えているということは、そもそも内から湧き出る「仲良くしたい」気持ちが消失しているということ。

昨年くらいまでの私はたしかに「夫と仲良くしたい」はずだったのに、家族の仲が良いことで幸せに満ちていたはずなのに、私ってば一体どうしちゃったんだろう・・と、何だか楽しくない日が続いていました。

2歳の娘は可愛いけれど、始まったイヤイヤ期に疲弊しきっていた

誕生日を忘れられて、もうやだなんか、全部やだ

私が「がんばる」ことさえ辞めたせいか、夫もだんだんと機嫌の悪い日が多くなっていきました。夫は言葉にすることが極端に苦手なタイプなので、感情の起伏はゲームの音量と、リビングの物音が教えてくれます。ガシャーン!バターン!と、酷い騒音にビクビクしながら、眠れずに愚図る娘をあやした夜もありました。

そんなモヤモヤした気持ちの中で迎えた5月の(私の)誕生日。私はどこかで期待をしていて、「誕生日には少し元に戻れるかも」と思っていたんです。いつもだったら夫が私に内緒でケーキを買って来てくれていて、家族みんなでハッピーバースデーを歌い、お祝いをしてくれる大好きな日でした。

だけど夕方になっても夜になっても、仕事場から出てくるのはホールケーキを抱えたパパ・・ではなく、機嫌の悪そうな夫だけ。

「あ、今年は忘れているんだ…仕事忙しそうだったもんね…」
と察するものの、なんだか惨めになった私は早々に今日の家事育児を終えようとしていたのですが、やっぱり寂しかったんだと思います。些細なことで夫と喧嘩してしまいました。

誕生日なのに、家族は誰も覚えてないし、あんな暴言を吐かれて、もうやだなんか、全部やだ。

「誕生日にお祝いしてもらいたかった」「気にかけて欲しかった、寂しかった」って言えていたなら、違っていたんだと思います。だけど言えない自分が、寂しくて悲しかった自分を、もっと惨めな自分にしていきました。

翌日の夜に夫が「すまん、忘れてた」と言って、私の好きなタルトケーキを買って来てくれていたけど、私は笑顔で「ありがとう」が、どうしても言えませんでした。

大好きなタルトケーキだったのに、ありがとうが言えなかった

旦那さん、いいキャラっすねーww

この出来事が拍車をかけて、私は自分をどんどん惨めな自分に仕向けていくようになりました。

夫の顔を見るとパブロフの犬のように、「大切にされていない惨めな自分」のイメージが脳内に広がるようになっていったんです。自己否定感が生まれると、いろんな行動に影響を及ぼします。休日に家族で出かけるのも嫌になって、「私は行かない」と部屋にこもったり、「私はどうせ、夫から愛されない」とメイクをするのも億劫になったり。

私はもうこの人と、一緒に生活するのは無理かもしれない。夫自身が嫌だというより、夫の前だと全私を支配する、自暴自棄な自分自身に耐えられない。しばらくの間だけでも、距離をとって生活をした方が良いのかもしれない。

SUUMOカウンターに予約を入れて、別居先の物件を探していたところ、私の様子を心配してくれたある人が、「パートナーシップについて相談してみない?」と、一人の男性を紹介してくれました。パートナーシップの相談は、実はあまり他人にしたくないなと思っていたんです。私たち夫婦が互いにいびつで不器用なこと、世間一般的な仲の良い夫婦像をゴールとして押し付けられたくないこと、私たちには私たちの積み上げて来たものがあり、表面的にその場限りの共感をされたくないことなど、いろんな思いがあったからです。

ところが、その男性の反応は、想像の斜め上をいくようなものでした。警戒心むき出しの私の話を一通り聞くと、彼はクククッと笑い、こんなふうに言い出したのです。

「旦那さん、いいキャラっすねーww」

えっ・・?いい「キャラ」・・?

「だって、コミュニケーションが明らかに下手くそで、伸び代しかない。”良い人”なんでしょう?」

その時、ふと思い出したシーンがありました。私が過去に勤めていた会社の同僚に、その日自分が遅刻した理由を泣きながら説明しているシーンです。

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