4ヶ月目のテーマは「This is me!」
こんにちは、自己プロナビゲーターの梅野 千晴です。
自己プロナビゲーション第4弾をお届けします。
<これが私だな、に還ってくる「在り方の土台>
先月のテーマは、解放した自分で社会と接点を持つというものでした。コミュニティを立ち上げて発信されてみたり、お話会を企画して募集されてみたり、どんどん動かれていますよね。みなさんそれぞれの形で勇気を出して取り組まれていますよね。たみ子さんとも、「皆さんの取り組みが熱い!すごい!」とお話しています。
動いてみて、初めて、「こんなフィードバックをもらって嬉しい!」ですとか「解放した自分で関わり合うと安心できて心地良い」とか感じる人もいる一方で、「こんなアンチコメントがきてモヤモヤする」とか「そんなあなたはらしくないよ」と言われた人もいたのではないでしょうか
そんな時に改めて向き合うのが、皆さんの「価値観」です。これまで抑圧していて出せなかった自分は、ある意味で出さない方が都合が良かった自分でもあり、出さないことで守ってきた自分でもあります。それを解放して外に出すということで、それまで守ってきたことが守れない現実と直面することがあるんですね。
この現実と直面して、ようやく「選択」ができるようになります。「やっぱり出したかった自分を解放した方が心地良い!」となる人もいるでしょうし、「この自分は、やっぱり出さないで良いかな」となる人もいると思います。今こそ、自己納得してどの自分をどの場面で出すかを「選択」できる時なんですね。どんな自分を選んでも良いんです。みなさんが納得する「これが私だったな」が表現できるようになることが、このプログラムで一番最初に固めるべき、「在り方の土台」です。
<世界観の軸に気付く>
出したかった自分が、自由に出せるようになってくると、ようやく表現段階の「表現の軸」を探す取り組みに集中することができるようになります。「表現の軸」とは、「自分らしい世界観の軸」です。たみ子さんから、自分らしい世界観の軸を探すために、再度、「人生を振り返るワーク」を見直すことが提案されていますよね。これは実は、前期までは探り探りされていたそうなのですが、今期からメインの流れに組み込まれました。検証を重ねてきた結果、この取り組みによって「世界観の軸」が見えてくることがようやく明確になったそうです。すごい!
※ここからはたみ子さんからのご案内です※
<自分らしさとは何か?>
みんな自分らしい世界観が欲しいと言うんですけど、それを分解して考えてみたんです。まず “自分らしさ”とは何か。みんなどんなことから“自分らしさ”を感じることができるのか?そう考えた時に、自分らしさとは「生い立ちと経験から得られる価値観」ではないかと思ったんですね。
例えば、自分らしさと聞いてよく出てくるワードに「頑張って身につけたスキル」というのがあります。だけどそれは既に誰かが似たものを持っているはずなんです。世の中で教えられているスキルアップのハウツーは、必ず誰かが持っていて教えられているものだし、他の誰かも学んでいるはず。だからこれを“自分らしさ”だと定義するには薄い。
では、「人柄」はどうか? と考えると、“優しそうな人” “ユニークな人”などと、だいたい大きくカテゴライズされてしまいますよね。これも“自分らしさ”だと定義するにはざっくりとした感じ。
だったら何が “自分らしい”のか?
そうすると「生い立ちと経験」だけは唯一無二だと思ったんです。これは自分らしいと納得しやすいことが、ここにあるはずなんですね。だから生い立ちと経験を改めて見ていくことこそが、自分らしさを見つける上でめちゃめちゃ大切なんです。
<世界観とは何か?>
では、改めて世界観とは何か?
以前までは世界観は「その人が見ている世界そのもの」「その人の世界の見方」という言葉で定義していたんですけど、その人が見ている世界って、好きなものや今大切にしているもの、今頑張っているもの、一緒に生活している人、毎日の生活そのもの、みたいに広範囲過ぎて定義が甘いなと思っていたんです。
だけど最近、「育児に悩んでいるママは、育児で成功したいと思っている」という話をしていて気付いたことがありました。そうか、その人その人によって、目指している成功軸があるよねと。勉強して良い大学に入って一流企業に就職することを目指している家庭は、そういう学力がもの言う世界観。一方では、色んな経験をたくさん積んで、世界中を旅して、人間力を養って生きていくことを目指す、「経験をたくさん積む人がすごい」という世界観もある。
何を大切にして、こんな生き方をしていこうと目指しているレール(軸)みたいなものが、その人の世界観なんじゃないのかなって思ったんです。だから、共感できる世界観の人にしか、世界観は刺さらないし、その世界観にそもそもいない人には、伝えたいメッセージは見つけてもらえないという現象が起きているのではと。
人は皆、それぞれの世界観の中で欲しいものがあって、手に入らない悲しみがあったり、手に入れようと頑張ったり、そこから脱却しようともがいたりしている。目指しているものを手に入れるために、手段(スキルや技術)を習得してたりすることが、時間をかけて取り組んだ分、他の人より得意なことになっていたりする。
更に言うと、その人の持つ世界観がその人自身を苦しめてしまっていることもありますよね。こだわってきた大きな価値観を自覚して手放すことで、大飛躍をする人もいます。自分自身がその世界観から卒業して解放されたり、世界観に苦しんでいる人に対して「あなたはそういう世界観で世界を見ているけど、手放して、こっちの世界観に来なよ」とメッセージを伝えたりもできる。
そういう、それぞれがその人の世界観の中で、欲しいと目指して頑張ったり、手に入れるためにスキルを伸ばしたり、時間やお金をたくさん使ったり、執着したり、手に入らないことで悩んだりしていることこそが、その人のもつ世界観であり、まさに自分らしい世界観とはそういうものだと思うんですよね。
※たみ子さんからのご案内はここまでです※
「人生を振り返るワーク」を振り返る意味が改めてイメージできたのではないでしょうか。皆さん改めてご自身の人生を振り返り、自分がこだわって求めてきた世界観の軸を見つけてみましょう。きっと、自分の人生観が改めて明確になり、確固たるThis is me!が見つかるはずです。
そして今月のワークショップは<撮影会This is me!>です
制作発表会での展示作品となる「世界観ポスター」のビジュアル素材になる人もいるかと思います。皆さんそれぞれ、自分の表現したい世界をイメージして、思いっきり表現してきてください。
制作発表会の準備がいよいよスタート!
<3期制作発表会のコンセプトや解説について>
制作発表会の位置付けやコンセプトについてたみ子さんの説明LIVEがありました。まだ観てない方や、方向性がよく分からなくなった方はぜひご覧ください。
<3期制作発表会の展示作品“世界観ポスター”について>
制作発表会へのエントリーや、世界観ポスターについての制作についてアンケートがあります。回答締め切りは1月6日(月)。年末年始にかけて、じっくりと考えてみてください。
制作発表会について、少し私の体験をお伝えさせてください。自己プロに入る前の個別相談会で存在を知った時から「発表会!? 私は出ないな」と思っていたんです。そんな状態だったのですが、制作発表会が近づいてくると、自己プロで発見した自分を改めて形に残したい、という思いが湧いてきて、参加することにしました。(そう思えるようになったことも自己プロで得た大きな変化だなと今振り返ると感じます。)
いざ、「制作」を行うとなると、改めて「自分自身とは?」「表現したいものとは?」という問いに、締め切りと発表のプレッシャーがある中で、徹底的に向き合うことになりました。このプレッシャー、圧のおかげで、制作発表会に向けた準備の中で自己解放がぐんと進みました。(個人的には、解放期より創作期の方が解放が進んだ気がします。)
私自身の制作発表会の「その後」ですが、制作を行ったことで、私が大切にしてきたことが「作品」という形を得たことで確固なものとなり、1年後の今、制作発表会での作品をベースに、初めての電子書籍を執筆しています。自分でも思いもよらぬ展開です。制作発表会の威力は1年後にもじわじわ効いています。
制作発表会 Q&A
制作発表会についていただいたご質問への回答を皆さんにもシェアさせていただきます。
Q.当日会場に観に来てもらいたい人が特に思い浮かばないのですが、参加しない方が良いのでしょうか?
A.制作発表会の一番の主旨は、「表現したい自分を観てもらいたい人に観てもらうこと」です。表現したい自分を観てもらいたい人が、一人も浮かばないということは、そもそも自己表現をしていく意味はあるのでしょうか。これから出会っていきたい「誰か」ということでイメージがあまりできない場合は、ぜひ、ご自身のSNSにて募集をかけてみましょう。自分が伝えたいことを表現して、見てもらい、とって欲しい行動を相手にとってもらうことは、これから先も自己表現ワーカーとして、ずっと必要になる取り組みになります。ぜひチャレンジしてみてください。
Q.観に来てもらいたい人に声をかけたところ、誰も来れないみたいでした。それでも参加して良いのでしょうか?
A.誘った人が誰も来れないという状況であっても、世界観ポスターを形にすること、自己表現して会場の誰かに見てもらうこと、知ってもらうこと、アクターズトークで自身の解放のストーリーを話すことは、自己表現ワーカーとして意義のあることです。ですが、まだもう少し期間はありますので、ぜひ最後まで粘って誰かに来てもらうことをやってみてください。誰か他の人が誘ったゲストに見てもらったら良いや、という気持ちだと、得られるものはそれだけのものになるかと思います。頑張った分だけ、大きなものをきっと得られますので、ぜひ最後まで頑張りましょう。
要チェックな記事や連絡
今期、ACTORの皆さん同士のつながりがとても強く深くなっているように感じています。皆さんが自己プロという場とACTORの皆さんを信頼してアクションを起こし続けているからこそ、すごいパワーが生まれていますよね。日々ものすごく感激しています。ここまで頑張ってきたご自身をしっかり労わりつつ、自己プロのラストスパートを思いっきり味わってくださいね。
(次回に続きます!)
PROFILE
梅野 千晴 ー うめの ちはる
東京都在住、会社員。会社員の傍ら、ライフワークである翻訳の研究・実践を活かし、法人、個人事業主に対して、言語化を軸としたセッション、資料作成、ライティング支援を行っている。
( https://www.instagram.com/ume_644/)